20240320

 自分の書いた文章がなにぶん嫌いなもので、ブログなどはすぐ消してしまうのだが、ここが残っていたのを覚えていたわりに長らく放置していた。

 いざ過去に書き連ねたものを見ると、丁寧に書かれている。この頃の特有の繊細さは今の自分にはないのだろう。子供の頃から家族が私を苦しめていたことにようやく気づいてからは、絶縁を決めて、頼りない自分の稼ぎで一人暮らしの日々を繋ぎ、摩耗していくだけだった。

 誰からも必要とされていないのに、自分が生きるためだけにこの世にしがみつく。自分だって自分がいらない。毎日が限界で、朽ちて消えてしまいたかった。いつ死んでもよかった、それが唯一の安心だった。死ぬ勇気がない、そんな檻でただ命が守られていた。

 そんな私を愛してくれる人が、どうしてかいたわけだ。俗にいう理解のある彼くんが登場する。神様の戯れで今はご機嫌に生きている。なんだ、昨日まで死にたかったんじゃないのか。不幸話はここでおしまい。また都合よく恋人が出てくるお話だ。解散。